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心臓と肺の音を聞いて自動判読する人工知能...GS Technology社、心肺音を判読する聴診音AIを開発

2022-05-12    hit . 59641


AI基盤のJABES聴診器

2022.05.11 18:31

医師ではない人たちは皆、一度は医師たちが聴診器で患者の度の音を聞いて診断するか、との疑問を持ったことがある。
その聴診器で聞こえる心臓と肺の音を聞いて自動で判読する人工知能アルゴリズムが開発された。

GS Technology社が心臓と呼吸音を聞いて判読する「心肺音判読聴診音人工知能」のアルゴリズムを独自技術力で開発した。
単純に電子聴診器との単品の開発に満足せずに、絶え間なく聴診音の品質と製品力を高めていく
研究過程で蓄積した技術力とノーハウがあったためである。

GS Technology社は2003年、「JABES(ヤベス)電子聴診器」を発売して
米国を含めて全世界の約2万人以上の医療従事者に製品を供給し、
グローバルブランドとして信頼を得ている医療機器ベンチャー企業である。

GS Technology社の製品を医療従事者たちが信頼する理由は、
一般の聴診器と競合他社のデジタル聴診器では聞けない領域の音を聞かせてくれる技術であるため。
実際、ある病院では心臓超音波検査で見つけられなかった小児患者の心室に開いてた髪の毛程度の太さの穴を
JABES聴診器を通じて音を確認した後見つけて、施術して完治させた事例もある。

最近のコロナ禍状況では、感染者たちの診療に困っていた医療従事者たちの要請に応じて、
防護服を着ている状態でも患者たちの音を鮮明に聞けるように、ヘッドホンを使用した聴診器を開発して
韓国内の大学病院と保健所のCOVID-19呼吸検診センターに納品し、中国にも輸出したことがある。

JABES電子聴診器は、国内より海外で先に認められた事例である。
2003年に米国のFDA 510K、欧州のCE、ブラジルのAnvisaなど、医療先進国の各種認証を獲得し、
海外の30カ国に自社JABESブランドとして輸出している。
今年内に欧州のMDR改定CEと日本の厚生労働省のPMDA許可を計画していて、
本格的に非対面遠隔診療市場にリリースする計画である。

GS Technology社は聴診音認識分野の技術力を基に、
2017年から韓国のギル病院と協力・コンソーシアムを構成して聴診人工知能の研究を進めてきて、
COVID-19が大流行した2020年あたまからソウル大学病院と協力して
呼吸器と心臓疾患を判読できる人工知能アルゴリズムを開発した。

これは、自社技術で心臓と呼吸器を同時に判読できる人工知能アルゴリズムとプラットフォームまで開発したことである。

最先端技術であるJABES人工知能プラットフォームは、JABES聴診器を通じて
音をスマートフォンやパソコンに入力すれば即時自動判読してくれる。
単純に正常・非正常だけを知らせることではなく、医師たちが聞いて認知するCrackle(捻髪音)や、Wheezing(喘鳴)など、
医学的に5種の音を分析して教えてくれる。1次診療医師の診断補助プログラムとして最適である。

現状GS Technology社は人工知能とプラットフォームの高度化作業を進めており、
2023年上半期に医療機器許可予定で、当該プラットフォームが人工知能医療機器許可を受ければ、
売上アップにも大きく影響を与えると見込んでいる。

非対面で診療する医師たちは、スマートフォンで患者とのビデオ電話ができ、視診と問診までは可能であったが、
聴診と触診、打診までは考えられなかった。
しかし、これからは過程でJABES聴診器を使えば非対面聴診までできるようになったのである。
GS Technology社はこれからまた違うパンデミック状況が発生して呼吸器疾患患者が発生しても
医師たちがリスクをとって一々聴診する必要がなく、JABES聴診人工知能がリアルタイムで患者を聴診・管理してくれると説明した。

GS Technology社によると、人工知能の知能は敏感度(Sensitivity)と特異度(Specificity)で判断するが、
同社が開発した聴診人工知能アルゴリズムは敏感度と特異度が99%に達する認識率を示している。
当該人工知能は、大学病院で臨床試験を準備中である。

GS Technology社の代表取締役のキム・ジョンス氏は「電子聴診器だけを開発・販売する会社ではなく、
心肺音の判読人工知能を媒介とする事業に手掛ける会社として拡張していく予定。
これに大手飼料企業のグループ会社と動物用人工知能の開発についてMOUを締結し、
今後は動物関連市場までの当社の人工知能で進出する計画」と述べた。



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ソース:韓国『人工知能新聞』 http://www.aitimes.kr/news/articleView.html?idxno=25003