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VR技術が変わる世界の姿は?

2021-09-16    hit . 60511




2021.09.14 15:00

■PC、スマホ、その次はVR?

Facebook、Apple、三星(サムスン)などの世界的ビッグテック企業はVRヘッドセットを含めVR生態系作りに力を入れている。

仮想現実(バーチャルリアリティ)は使用者の現実世界の環境を全面的に切り替えるコンピューターによるステレオビジュアルで、
映画「マトリックス」の仮想世界のようにVRヘッドセットを被ると仮想現実が目の前に広がり、
VRヘッドセットでその環境の声を聴きながら現実と同じく体験できる技術である。

Facebookの子会社Oculus(オキュラス)社が昨年10月に発売したVRヘッドセットQuest2は既に全世界から100万台販売を突破した。
2019年に発売したQuest1の販売記録をわずか5カ月ぶりに超えた成果。
これはiPhoneの初期モデルの四半期販売量が100~200万台だったことと同じ販売速度。

Facebookはヘッドセットだけではなく、コンテンツ確保にも拍車をかけている。
Oculus社には200個余りのゲームをプレイ可能で、使用者とコンテンツを同時に確保している。
また、ソーシャルネットワーキングのVR拡張バージョンである仮想世界コミュニティ「Horizon(ホライズン)」を構築した。
音声で反しあうボイスチャットだけではなく、ともに映画鑑賞やゲームを楽しめるサービスを提供する。

J.H.LEE(イ・ジンハ)CPOは、
「VRハードウェアの軽量化とともに拡大していくその価値はいつかモニターを切り替えたり、
いつの間にかみんながVRデバイスを使う時代が来られる」と述べた。


■面倒だった健康診断、VRで気軽に診断?

新型コロナ禍により遠隔診療や防疫へのニーズが上がっている中、VRを用いた新しい形の医療サービスが拡大されている。

今年、デジタルヘルスケアスタートアップM2S(エムツーエス)社は
国際電子製品博覧会(CES、The International Consumer Electronics Show)にて近頃急激に増えているヘルスケアへの関心と
VR技術を融合した新技術を披露して話題になった。

M2S社はVR眼科検査装備「VROR Eye DR.」で今年CES最高革新賞を受賞した。
その新技術はVR端末を付けてM2S社のアルゴリズムを用いた簡単な検査を通じて視力・乱視・色盲などの眼球疾患を診断できること。

CES革新賞は米国の諸費者技術協会が毎年1月に開催する世界最大のIT展示会であるCESの開催に合わせ、
28個部門で全世界の諸費者技術製品の中で優れた技術と核心を成った製品に授与される賞である。
部門別に最高点数を得た1個製品が「最高革新賞」を授与される。

M2S社の代表取締役であるT.H.LEE(イ・テヒュィ)氏は、
「電子機器使用量の増加やPM、高齢化などの各種要因により目は苦しんでおり、
回復できない特性のため持続的な管理が必要なところからEyeDrソリューションは目の健康を守ってくれる見方になってくれる」とし、
「自体保有した医療ビッグデータに人工知能(AI)、モバイル、XRなどの様々な技術を融合させて先端医療プラットフォームを開発している」
と述べた。


■現実ソックリのデジタル世界、デジタルツイン

仮想現実は企業の新しい開発工場にもなった。
VR技術の増加した活用性と詳細な具現力は企業たちが仮想現実においてデジタルツイン技術を通じた開発に注目するように導いた。

デジタルツインは現実世界をデジタル空間に具現する技術。デジタル空間に現実の双子を作るとの意味でその名が付いた。
メタバースは現実とは違う仮想現実を作るとしたら、デジタルツインは現実を具現する特徴がある。
デジタルツインでは現実の温度、湿度、気圧は勿論、物体の重さや特徴をそのまま反映することが主な課題でもある。

デジタルツインは2000年代に宇宙産業のみ使われる技術であったが、
VR技術の発展とともに5G通信やIoT、人工知能、AR&VRなどの技術発展で現時点では具現が少しは楽になった。

デジタルツインで作られた仮想現実は「デジタル実験室」の役割を果たして、実験が必要な様々な産業に活用されている。
現代(ヒョンダイ)車は今年の7月、現代モビリティグローバル革新センターの自動車生産にデジタルツイン技術を適用すると発表した。
現代車は新車の発売前に各種実験にデジタルツインを活用する計画であり、
プロトタイプの制作なしにも動力の流れや部品間の連動関係などを把握できると見込まれる。
製造業以外にも物流会社では効率的動線をシミュレーションするなど、
様々な産業分野にてデジタルツインは活用されるとみられ、その可能性に注目が集まっている。

新しい開発策を生み出したデジタルツインは環境にも優しい。
製造業でデジタルツインを適用すれば実験用のプロトタイプを生産する必要がなく、工程で発生する環境的問題を解決できる。
現代車の場合、新車開発のために数百台のプロトタイプを生産してきたが、
デジタルツインの適用により数台のプロトタイプで済むことになる。
これと似た事例としてグローバル製薬社SANOFI社は生産設備にデジタルツインを適用して
化学物質の使用量を94%減らして環境保護に寄与した。

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