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盆唐(ブンダン)ソウル大学病院S.W.KIM・J.H.CHO教授チーム、高齢者入院患者の排尿及び排尿量を自動検知するスマートオムツシステム開発

2021-08-18    hit . 60455


入院患者の排尿及び排尿量を自動で検知するスマートオムツシステム

スマートオムツシステムの概要

2021.08.18 10:36

盆唐(ブンダン)ソウル大病院入院専担診療センターのS.W.KIM(キム·ソンウク)、J.H.CHO(チョ·ジェホ)教授チームが
排尿を検知する「スマートオムツ」を老人入院患者に適用した場合、小便量を正確に測定するだけでなく、
おむつ皮膚炎、褥瘡の悪化、尿路感染などを大きく減らすことができるという研究結果を発表した。

尿失禁をはじめ排尿調節障害は、長期療養機関に居住する老人の半分以上が経験するほど多く発生する疾患である。
排尿調節が困難な高齢患者たちはおむつを着用し、保護者の助けで取り替えながら生活しているが、
排尿直後おむつを取り替えることができず、皮膚炎や尿路感染などの危険にさらされている。

問題は、これを防止するために随時、患者のおむつを確認·交換し、患者はもちろん保護者まで十分な休息と熟睡ができず、
生活の質の低下を経験するケースが多いということである。
この他にも急性期病院では患者の小便量測定のために毎回おむつの重さを量らなければならないなど、不便さも伴う。

また、人口の高齢化に伴って認知症、パーキンソン病、重症脳卒中などの退行性脳疾患が増加し、
患者と保護者の双方が高齢者の状態での介護が増えるにつれ、コミュニケーションや体力の面で排尿管理の困難が深刻化している。
今後さらに高齢化が進んで、患者および保護者の負担がさらに大きくなると予想されるため、
より効率的な排尿管理方案を設けることが必要な状況である。

そこで研究チームは、病院の医療機器研究開発センターを通じて国内中小企業との協力、スマートオムツを使った場合、
入院患者の排尿管理にどれだけ役立つかを究明する研究を行った。 当該スマートオムツは研究チームの諮問を反映して開発されたもので、
マッチ箱より小さい装置をおむつに付着すれば、患者が排尿するとすぐにこれを認識し、
スマートフォンアプリを通じて保護者に知らせることができ、小便量の測定も可能である。

病院の入院全但振診療センターの入院患者のうち、排尿事実を自ら知らせることができない30人余りを対象に行われた臨床試験の結果、
スマートオムツを着用した場合、おむつ皮膚炎や褥瘡の悪化が1件も観察されないほど、排尿管理に効果的であった。

また、排尿量を正確に測定する機能を通じて体液量分析、利尿剤処方のような治療決定を下すのに役立ち、
随時おむつを確認しなければならなかった保護者の疲労度も大きく減らすことができた。

このような研究結果により、医療機関が入院患者を対象にスマートオムツを活用すれば、患者の排尿問題の解決にも役立つだけでなく、
保護者の介護負担も大幅に減らすことができると見込まれている。

J.H.CHO教授は「スマートオムツをはじめ、モノのインターネットを活用した多様な医療技術が開発されているが、
まだ概念的な発表にとどまる場合が多い」とし「本研究結果は実際にスマートオムツを具現して医療機関で使用することで
その有用性を立証した最初の研究という点で意味がある」と説明した。

S.W.KIM教授は「排尿調節障害は患者と24時間そばで排尿の有無を管理しなければならない保護者の生活の質を悪化させ、
健康まで害することがありえる」とし「研究を通じてスマートオムツがこれを管理するのに大きく役立つという点を確認したため、
老齢の介護人および患者たちが利用できるよう便宜性を向上させれば高齢化社会に必ず必要な技術になれる」と明らかにした。

一方、今回の研究結果はスマート医療技術分野において世界最上級ジャーナルである「Journal of Medical Internet Research」の
オンライン版に「Bluetoothとスマートフォンを利用した排尿·排尿量を自動的に検知するスマートオムツシステム
(A Smart Diaper System Using Bluetooth and Smartphones to Automatically Detect Urination and Volume of Voiding)」
とのタイトルで7月30日に掲載された。


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