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KIST(カイスト)Y.S.LIM(リム・ユンソブ)博士研究チーム、人工知能に基づいた認知症ケア知識サービス・プラットホーム開発

2021-08-10    hit . 60677


認知症ケアサービスプラットフォームのアーキテクチャ

2021.08.07 18:49

急速に進んでいる高齢化により、認知症患者のケアが社会的な問題として注目を集めている。
患者の急増による社会的費用を節減するための従来の研究は主に認知症の診断法や患者個人の独立的な生活を支援する
コンピューター・ネット基盤のプログラム開発に集中していた。

しかし、認知症はその病状が患者によって違い、環境によっても急激に変化したりもする。
このため介護士1人が多数の認知症患者を管理しなければならない状況で、彼らを支援して負担を軽減する技術が必要である。

韓国科学技術研究院(KIST、キスト)の認知症DTC融合研究団のY.S.LIM(リム・ユンソブ)選任研究員の研究チームが
様々な認知症患者の症状と生活環境に適合した看病方法を教えてくれたり、多数の介護士たちが認知症の症状及び看病方法を便利に共有できる
人工知能(AI)基盤の認知症ケア知識サービスプラットホームを開発した。

開発された認知症ケア知識プラットホームはオントロジー形態の知識ベース、推論システム及び
グラフィック基盤のユーザインターフェースで構成されている。

本研究で開発されたオントロジー知識ベースは認知症患者のケア方法と生活環境、医療知識、認知症患者の日常生活の能力情報、
患者もしくは周辺人の情報などで構成されている。研究チームは知識ベースの開発のために、認知症患者のケア関連書籍や
ケア施設のマニュアル、認知症の病状と人間の生活環境などに対した既存のオントロジーモデルを参考した。

推論システムはユーザの質疑に従ってオントロジーに定義されている推論規則を活用して、認知症患者に合うケア方法及びケア知識を推論する。

また、開発されたプラットホームをPCや携帯用スマート機器を通じて手軽に利用できるように
グラフィック基盤のユーザインターフェースも開発した。
ユーザがプラットホームに認知症患者に対した情報を直接入力して更新することにより、患者の現状に適合なケア情報を簡単に得られる。

研究チームは知識ベースの開発初期段階から認知症のケア現場で働く介護士とのインタビューを通じて取り合わせた
ケア知識の有効性及びオントロジーモデルの正確度を検証した。

最終的には10年以上の経歴を持つ城北(ソンブク)老人総合福祉館、光州(クァンジュ)ハンウル療養院の専門家たちに
開発されたサービスプラットフォームの使用性テストを行い、実際ケア現場で適用が可能ということを確認した。

KISTのY.S.LIM(リム・ユンソブ)博士は開発された認知症ケアの知識サービスプラットフォームを
「ロボット及びチャットボットのような人工知能技術に基盤したケアサービスにも適用できる」とし、
「家庭及び介護士の認知症ケアの負担を減らすことに効果的な役割を果たしてくれると期待している」と述べた。

一方、今回の研究結果はヘルスケア分野の国際学術誌「医学インターネット研究ジャーナル(Journal of medical Internet Research)」に
「認知症患者ケアの存在論的モデルに基盤したケア知識管理システム:知識表現及び開発(A Care Knowledge Management System Based
on a Ontological Model of Caring for People with Dementia: Knowledge Representation and Development)」
というタイトルで今年の6月8日に掲載された。

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