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LG AI研究院、GPT-3超える「超巨大AI」の開発のために1億ドル投資する

2021-05-21    hit . 60284


LG社が人工知能(AI)の新たなパラダイムとして浮上している「超巨大AI」の開発に立ち上がって、ディープラーニング技術の進化をリードして、顧客価値の革新と生活の質の向上に立ち上げる。

LG社のAI専門組織であるLG AI研究院は5月17日午前、非対面方式で行われた「AIトークコンサート」で今後3年間膨大なデータを素早く処理できる大規模コンピューティングインフラの確保及び開発に1億ドル以上の投資を行うと発表した。

「超巨大AI」は大容量の演算が可能なコンピューティングインフラ基盤で大規模なデータを学習し、特定の用途に限らず総合的かつ自律的に思考·学習·判断·行動する人間の脳構造に似たAIである。

LG AI研究院は「超巨大AI」を開発するため、1秒間に9京5,700兆回の演算処理が可能なグローバルTop3レベルのAIコンピューティングインフラを構築し、引き続き世界最高水準に拡張していく計画である。

LG社は米国AI研究所「オープンAI」が開発した現存する最も優れた超巨大AI言語モデルであるGPT-3が保有した1,750億個のパラメータの3倍を超えた6,000億個のパラメータを備えた「超巨大AI」を今年下半期に公開する。

パラメータは人間の脳からニューロンを連結して情報を学習して記憶する役割を担うシナプスと類似の役割をする。
パラメータの規模が大きくなるほどAI知能が高くなる。

GPT-3は人間のような自然な対話が可能で、エッセイや小説も創作できるが、LGAI研究院が開発する「超巨大AI」は言語だけでなくイメージと映像を理解し、データ推論まで可能である。

LG AI研究院は来年上半期には兆単位パラメータの「超巨大AI」も開発する予定で、グローバル製造企業の中でこのような規模の「超巨大AI」開発は初の事例になる見通しである。

LG AI研究院はこれまでディープラーニング技術基盤のデジタルヒューマン、人のように自然に対話できるチャットボットを開発し、抗がんワクチン新薬候補物質の開発、大容量バッテリー容量及び寿命の予測、コンピュータービジョン基盤の検査工程の自動化、部品及び製品の需要予測などにもディープラーニング技術を適用してデジタル転換を推進してきた。

今回のソフトウェア開発、データ分析、顧客相談など各分野の「上位1%の人間専門家」水準を持つ「超巨大AI」開発を通じて働き方を画期的に革新することで顧客価値を高めていく計画である。

例えば、顧客センターで提供する相談サービスの品質向上のために、超巨大AIを顧客別の相談履歴を要約する「仮想アドバイザー(Advisor)」に活用して、相談員が顧客の個人別状況に合わせたサービスを提供することができる。

テキストと音声で顧客の問い合わせに答える顧客相談チャットボットとコールボットに適用して、文章や対話で表れる顧客の感情まで分析し、自然で満足度の高いサービスが可能になる。

カスタマーセンター内の最高専門相談員のレベルで一般顧客相談を進める同時に、B2B顧客に対しては直接、契約締結関連の営業ができるAIも開発する。

製品開発プロセスも画期的に短縮する。
既存の新製品開発には、最初の商品企画段階からデザイン、設計、生産過程で新製品の改善、修正作業が発生すれば、これを専門ソフトウェア開発者たちが設計しなければならないため、相当な時間がかかった。 「超巨大AI」を適用すれば、専門家が人間の言語でユーザインターフェースを記述すると、AIがソフトウェアコーディングを進めて製品開発プロセスを画期的に短縮できるようになる。

超巨大AIで数万人の専門家が力を合わせなければ進められなかった分野でも成果を出す。LG社はAI基盤で次世代バッテリー、高効率発光分野で新素材の発掘を加速化する計画である。「超巨大AI」で250年間の化学分野の論文と特許を自動的に分析しデータベースを構築する。

論文内の分子構造式イメージを認識し、テーブルから物性情報を抽出するのはもちろん、様々な実験条件などを本文から抜粋し、総合的な物質データベースを構築する計画である。

これを通じて、次世代バッテリー素材を探し出して、より安全で長持ちする電気自動車の開発を繰り上げ、高効率の発光素材を発掘して、より画質が鮮明で電力消耗の少ないテレビ製品を開発する、とのことである。

さらに、人間の免疫体系を活用した新概念のがん治療剤である抗がんワクチン開発にも適用するつもりで、より環境にやさしいプラスチック素材を通じて、より健康な暮らしをプレゼントし、よりきれいな地球を私たちの子孫に伝えることに挑戦する。

デザイナーと協業が可能で製品デザイン及び商品内部設計ができる「創造的超巨大AI」も開発する。
例えば、「スーパーカーに似たロボット掃除機のデザイン」という内容を入力すると、AIが当該デザインの試案数百個を自動的に生成し、デザイナーはAIが作った試案を基にディテールなデザインと設計ができ、商品デザインの斬新性を極大化し、時間を短縮することができる。

LG AI研究院のK.H.BAE院長は“グローバルパートナーと共に高度化した超巨大AI研究、大規模コンピューティングインフラ及びデータ確保及び事業化のためのオープン生態系を積極的に構築し、世界最高水準の研究力量を確保していく″とし、“顧客により楽しく、より便利で、より健康で、より幸せな生活を提供するのはもちろん、人類の普遍的な暮らしの質向上のために同じ夢を見る人材と共に最新のAI技術をリードしていって、2021年の下半期には研究成果物を公開する″と述べた。

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